1.はじめに
結婚式は一生に一度の大イベント。
そして、多くの場合、一緒に生活し始めて間もないタイミングで行われます。
そのため、なかなか結婚式費用の節約について話を切り出せなかったり、費用の節約に関する情報自体が少なかったりします。
そんな中、私たちは結婚式の費用は出来るだけ抑えつつ、皆が満足できるような結婚式にしようと話し合い式を挙げました。
そこで、今回は、式場選び~事前準備~当日の3つに分けて、私たちが気を付けたことや反省点をお伝えしていきたいと思います。
2.結婚式当日の動きについて
結婚式当日は想像以上にバタバタします。
私たちの場合、12時に挙式開始、13時に披露宴開始、15時半に披露宴終了というスケジュールで、やることも最小限にとどめておいたつもりでしたが、それでもゆっくりと食事をとる暇はありませんでした(少し早く起きて朝食をきちんととっておくことをおすすめします)。
具体的なスケジュールは以下の通り。
8:00 新婦の支度開始
9:00 新郎の支度開始
9:30 チャペルで写真撮影
11:00 親族紹介
11:20 挙式リハーサル
12:00 挙式・集合写真撮影
12:35 スタジオ内写真撮影
13:00 披露宴
16:00 披露宴延長戦(≒2次会)
3.挙式前
私は(髪型のせいかもしれませんが)特にメイクもなく10分で着替えを済ませて終わりでした。
一応、ファッションのポイントは黒のタキシード、ペイズリー柄の蝶ネクタイ。
恰幅のよい人は、シルバーなどの膨張色を選ばず黒のタキシードを選ぶと引き締まって見えますのでおすすめです。
黒のタキシードは重たい印象になってしまいますので、バランスをとるためにネクタイは蝶ネクタイを選びました。
対照的に妻は8時の支度に備えて7時頃から自分でも準備をしていました。
ドレスを着こなすために体型を調整したり、髪の毛や背中のお手入れなど色々なことを行っていました。
きっと、私の知らない努力を他にもたくさんしていたのだと思います。
当日のドレス姿を見た瞬間、妻は本当に嬉しそうにしていました。
準備が済んだらしばらくはカメラマンさんによる写真撮影。
ポーズとかそういうのが窮屈で普段はそういうことに消極的な私ですが、カメラマンさんにまんまと乗せられてノリノリで写真撮影に臨んでおりました(単純)。
写真撮影が佳境に近づくと、親族がチャペルに集まり両家の親族紹介が始まりました。
両家の父が1人1人の氏名と間柄を紹介し、紹介を受けた当人が「よろしくお願いします。」と挨拶していく形式です。
かなり簡易的ではありますが、両家合わせて15人程度になればそれなりの時間がかかります。
省略するわけにもいかない部分ですので、バタバタせずに済むよう時間に余裕をもってスケジュールを組むこと、誰かが欠けると後味が悪いので親族として御出席頂く方にはそのスケジュールを正確にお伝えすることが大切だなと感じました。
その後は挙式のリハーサル。
開始の直前にやるものだし、そんなに大したことはないだろうとタカをくくっていたのですがそれは大間違い。
エスコート・歩き方、手の差し出し方、神父さんとのやりとり・セリフ、ヴェールの上げ方、そしてそれらを行うタイミングの指導が一挙にやってきて当惑しました。
他人の結婚式に出席した際に、「いやぁ、皆本当に上手くやるよなぁ。結構練習したんだろうなぁ。」といつも思うのですが、あれ、突貫作業でやってます。
マリッジブルーが私にあったとすれば、それはリハーサルを終えてから式本番を迎えるまでの10~15分間だったと思います。
決して侮らないでください。
4.挙式
挙式については、もう開き直ったほうがいいです。
きっとどこかで指示された通りにいかなかったところは出てくるはず。
でも、そうだったとしてもそれは後で笑い話になりますし、思い出深いものになると私は思います。
神父のたどたどしい日本語の発音につられて自分の日本語もたどたどしくなったとか、
日本語の発音に気を取られていたら指輪交換の際に右手を差し出してしまったとか、
誓いのキスが短すぎて誰も写真に撮れなかったとか、我ながら素敵な式だったなぁと思います。
5.披露宴
まず、ざっと私たちの披露宴のスケジュールをお伝えします。
13:00 列席者入場開始
13:05 新郎新婦入場
13:07 ウエルカムスピーチ
13:10 親族代表の挨拶兼乾杯
13:15 プロフィール紹介・祝電披露
13:30 ケーキ入刀・ファーストバイト
【食事・歓談】【プロフィールビデオ上映】【フォトラウンド】
14:30 友人祝辞
15:10 新婦の手紙(本人朗読)、花束贈呈
15:20 謝辞(新郎父)
15:25 謝辞(新郎)
15:30 退場・送賓
両家の意向なども踏まえたうえで、挨拶や余興の類はなるべく少なく抑えたつもりですし、お色直しもしていません。
それでも、2時間半の披露宴を行ってみて、手持ちぶさたに感じる時間は全くありませんでした。
逆にこれ以上色んなことを詰め込むと、1つ1つのイベントを消化することに意識がいってしまい、新郎新婦もゲストも披露宴そのものを楽しむことが難しくなるのではないかと思いました。
趣向を凝らすのはとても大事だとは思いますが、あれもこれもやるというよりは、適切なボリュームの中で密度の濃いものを企画していくことが、満足度を高めるためには重要だと思います(コスト面でも◎)。
披露宴で気を付けたのが、出席者皆に楽しんでもらうことでした。
そのために私が心がけていたのが、「出席者共通の話題は結婚式」であるということ。
出席者はそれぞれに新郎新婦と思い出を持っていますが、全員がその思い出を共有しているわけではありません。
友人との思い出話は、仲間外れを生んでしまうのです。
そのため、私のスピーチではできるだけ個別の思い出話を避け、私たちの今の状況や2人の思い出をお伝えすることで会場の一体感を作っていこうと考えていました。
私のスピーチの機会は、冒頭のウェルカムスピーチと最後の謝辞の2回でした。
今回は特別にその原稿を公開します。
≪ウェルカムスピーチ全文(1分程度)≫
本日は、ご多用の中、私たちの結婚式にご出席頂きまして心より感謝申し上げます。
特に(新婦の実家である)○○家の皆様、ご友人の皆様は遠路はるばる長岡までお越し頂きありがとうございました。
※
愛知県ではなかなか友達に会えないとMarinaがいつも寂しそうにしております。
我が家の平和のためにも、今日は少しだけ私たちのわがままお付き合いいただけますと幸いです。
本番では、※の部分に以下の言葉を付け足しました。
「皆様のご協力のお陰で、結婚式も指輪の交換以外は滞りなく進めることができました。重ねて感謝申し上げます。」
ウェルカムスピーチは、まだ空気が暖まりきっていない会場の緊張を解きほぐすことが大切です。
そして、それができるのは新郎新婦だけ。
私はそれを意識していました。
≪謝辞全文(5分程度)≫
まずは、○○様をはじめこの結婚式に携わってくださったすべてのスタッフの方々にこの場をお借りして感謝申し上げます。我儘ばかりで苦労をお掛けしましたが、一生の思い出となる素敵な時間を過ごすことができました。ありがとうございました。
続いて本日ご出席頂いた皆様へ。1つ聞いていただきたいことがあります。
妻であるMarinaは生まれつき目に障害を抱えており、皆さんの顔もここからではよくわかりません。彼女自身、目のことが原因で残念な思いをしてきたことは一度や二度ではないと思います。ですが、私は彼女のその目がたまらなく愛おしいのです。
初めてのデートの日。マスクの下の素顔を初めて見た日の帰り道。私は迷っていました。好意を伝えるのは迷惑ではないか、またフラれてしまうのではないか、と。Marinaはそんな私の気持ちを見抜いてそっと手を繋いでくれました。これまで女性から見向きもされなかった私のことを彼女が初めて見つけてくれたような気がしました。そして今もひねくれ者の私と日々向き合い、ぶつかり合いながらも温かく見守ってくれています。こんなにも私を見つめてくれる目は他にありません。Marinaのその眼差しが僕の人生を明るく、明るく照らしてくれました。
これからの人生、躓くことももちろんあると思いますが、初めてデートをしたあの日のように2人で手を取り合いながら進んでいくつもりです。
今日は本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。
謝辞というくらいですから、ゲストに感謝を伝える必要があると思います。
私は直接的に「ありがとう」の言葉を使わずに「ありがとう」を伝えたいとという思いがありました。
精神的に未熟な私がスピーチを通じて精神的に成長したことを示す。
それがお世話になった皆に対する一番の感謝になると考えたからです。
その狙いは正しかった(と思いたい)。
7.さいごに
さいごにお口直しを。
式後、妻の友人から聞いたのですが、デザートに出てきたチェリージュビレがすごくよかったそうです。
何がよかったのかと言いますと、ケーキが最後に出てくるとちょっと重たく感じてしまうのですが、チェリージュビレはバニラアイスにソースがかかったさっぱり系のスイーツだったのでぺろりと食べることができたからだそうです。
こういうの↓↓